世界のビンテージVWのオーナーがリスペクトするFLAT4創始者・小森隆さんがシュアラスター最高峰ワックス“マスターワークスを体験
- ジェイ奥村
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目次
FLAT4 創業者であり誰もが知るカーガイ小森隆さん
各国の輸入車ディーラーが立ち並ぶ目黒通り。その自動車銀座ともいえる場所に店舗を構えるのがヴィンテージフォルクスワーゲンのスペシャリスト“FLAT 4”だ。
自らもフォルクスワーゲン(以下VW)を楽しんでいた小森隆さんが、1976年に創業。メーカーでは生産されなくなった旧いフォルクスワーゲンの部品を再生産し世界中に流通、数え切れない数のフォルクスワーゲンを救ってきた。
それから約半世紀、同社相談役となった現在も長年の同志ともいえるスタッフとともに日本のヴィンテージフォルクスワーゲン(以下VW)業界を牽引している。
VWの聖地FLAT4
様々な年式のVWたちが出迎えてくれる一階部分は販売車両のショールームとなっていて、常時5台前後の販売車両を見ることができる。そしてバックスペースには大量の消耗部品がストックされている倉庫と、応急処置なども対応できる修理スペースとなっている。
そして、ステアリングやマフラーなどのドレスアップパーツから、アクセサリーまでVWをモチーフとした商品たちに溢れる2階フロア。
希少な当時のアフターメーカー製のレアパーツの博物館にもなっている。
半世紀に渡り製造されてきたビートルのそれぞれの時代のアイテムたちは、小森さん、そして長年FLAT4を支えてきたスタッフの知識と努力の結晶である。
そうした秘蔵のコレクションも入れ替わり展示、マニアたちを楽しませてくれる。
自動車文化の伝道師としてのFLAT4
またFLAT 4ミュージアムと呼ばれる地下フロアにはコーチビルダーものや、新車時から日本にある個体などのウルトラレアなフォルクスワーゲンのコレクションがある。予約制での見学(※現在はコロナウイルスの対策として休止中)されているだけでなく、2年に1度行われる本格的ヴィンテージVWの祭典“Kiassisches VW Treffen In Japan”や各種VWイベントなどでもその姿を惜しみなく見せるなど、自動車文化への貢献もFLAT4は担っている。
殊玉の名車が並ぶ自宅ガレージを訪問
VWはもちろんのこと、様々なクルマを愛しているカーガイである小森さん。
ご自宅のガレージには、個性的なヒストリックカーたちが収められている。
そのなかでも、もっとも長く所有している1959年型のTRIUMPH TR3Aは、FLAT4を創業する以前、18歳の時から57年の付き合い、サーフボードを助手席に湘南に繰り出していたという青春時代。当時のナンバープレートと、鈑金職人さんに叩き出しで作ってもらったというスチール製のハードトップが特徴的だ。
ガレージには、大好きなカラーだというブラックのボディの名車たちが並んでおり、アメリカ生活時代に日常生活に使っていたというBENTLEY S-1 コンチネンタルクーペなど、30年以上所有しているクルマたちばかりだという。
それらは、キーをひとひねりで、すぐに走り出せる状態でいる。
日常使いはもちろん積極的にイベントを楽しむ
この日の小森さん、毎年参加しているというヒストリックカーラリー“COPPA DI TOKYO”の準備中。今回の相棒はVWと同じく空冷4気筒エンジンの1964年製ポルシェ356 SC。こちらも40年という長期所有車だ。最初のオーナーは映画プロデューサーで俳優の三船史郎氏、もちろんミツワの正規輸入車だ。
週末の出走の為、オイルや灯火類のチェックに余念がない小森さん。こうした作業も、自分のクルマだから当然、自分でやるよと嬉しそうな笑顔を見せる。
作業の仕上げはもちろん自身による洗車だ。最近はスプレータイプのケミカル剤を使うことが多いという小森さんに、シュアラスターワックス最高峰である“マスターワークス”を試してもらう。
手軽なスプレータイプが出てきてからは、固形ワックスは、時間もかかるし、拭き残したあとが白く目立つのもあって、最近は使ってないけど、これはどうかな。
僕の好きな黒と赤を使ったパッケージはかっこいいね。これは1958年ごろのキャディラックをイメージにしているね。
車種だけでなく年式までピタリと言い当てるところは、さすがは各国のクルマに精通している小森さん。ちなみに、シュアラスターワックスは、キャディラックの指定ワックスだったという歴史があります。
実際にマスターワークスを使った印象は?
使い方は全体にワックスをかけてからの拭き取りではなく、部分的にワックスを掛けて拭き上げていくのか。確かに、この方法だと拭き残しもなくなるよな。
といいながら、ボディへマスターワークスをスタンプしたワックスをスポンジで伸ばしていく小森さん。
いい伸びしてるね!。スプレータイプを使うようになったのは、固形ワックスは固くて伸びにくかったからなんだけど、これは今までの固形ワックスのイメージを変えるよ。いいね!
ボディがブラックだから、ちょいちょいあった小傷も気にならなくなるね。ギラリとしたツヤも好きだけど、このワックスは深みのあるツヤが出てヒストリックカーにも合うね。
従来の固形ワックスとは違った、こまめに拭きあげていく施工方法と深みのあるツヤを気に入ってくれた小森さん。ヤラセなしで、JAGUAR XK-140も磨きはじめます(笑)。シュアラスター最高峰の“マスターワークス”を使ってもらい、固形ワックスに持っていたイメージを覆し気に入ってくれたようですね。
これはうちのお客さんにもぜひ使ってもらいたいな。FLAT 4でもシュアラスター製品を扱うよ。ほかにもタイヤワックスや、ゼロフィニッシュもショーにはもってこいの商品があるね。
ということでシュアラスター製品はFLAT4でも購入が可能となりました。
汐留イタリア街に集まる名車たち
新型コロナウイルスの影響もあり、様々なイベントが中止となった2020年。
春のイベント“Coppa di Koumi”も中止し、この“Coppa di Tokyo”も開催が危ぶまれましたが、地域の振興も目的ということもあり、例年1日イベントですが、密にならないように台数を分散し、2日間のイベントとして開催。
初日は70台のヒストリックカーが展示、パレード。2日目は例年通りラリー形式の競技という、いつもとは違う“Coppa di Tokyo”の開催となったのです。
イベント会場となる汐留イタリア街には続々と参加車が集まる。深みのあるツヤをまとった漆黒のボディのポルシェ356の小森さんも到着。
コマ図を呼ばれる地図を見ながら指示をするコドライバーとの共同作業となるラリー競技。小森さんは、怪我療養中のプロレスラー高山善廣選手と長年の家族ぐるみのお付き合い。シボレー・マリブSSを愛車とする高山選手。そして高山家もみんなクルマ好きということで、ここ数年は高山選手の奥様奈津子さんとエントリー。
2020 Coppa di Tokyoがスタート
ゼッケン順にエントラントが出発。今年は汐留を出発し、東京タワー〜銀座〜千鳥ヶ淵〜神田明神〜上野〜今戸神社〜浅草〜豊洲市場〜レインボーブリッジを経由し汐留へと戻る約80kmのコース設定、コマ図を見ながら東京の名所を巡ります。スタート直後には“線踏み”と呼ばれる設定れた区間を指示速度で通過するというPC競技。なんと連続5回という難競技をエントラントたちは0.01秒の正確さを競います。
今年はフィニッシュ後、三々五々の解散
本来は全車両がゴールしたのちに表彰式があり閉会式となるが、今年は密を避けるということで、都内周遊中に競技の集計を行いゴールした入賞者に直接、トロフィーや賞典を渡すというコロナ対策が行われ三々五々の解散となった。
シュアラスター賞は1955年製JAGUAR XK140で参加は黒木さん、西川さんペア。
そして、1950年製PONTIAC Silver Streek重長さん、和田さんペアに“マスターワークス”が渡された。
イベント終了後は同じくイベントを楽しんだ涌井ペア、応援に来た久田さんと記念撮影する小森さん、高山さんペア。来年もぜひ、マスターワークスで磨き上げた愛車でイベントを楽しんでください。
今回使用したアイテム
商品詳細はこちらから
★マスターワークス カーワックス
★ワックス拭き取りクロス
★鏡面仕上げクロス
取材協力:FLAT 4
FLAT4東京本社
〒152-0004 東京都目黒区鷹番1-1-5
TEL:03-3792-7151
定休日:日曜日 営業時間 9:30〜19:00
(2020年12月現在コロナウイルス対策のため18:00までの時間短縮営業)
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本業はフリーランスとして活動中のスチールカメラマン。愛車は1931年Austin Sevenから、1964年のFord Angliaなど、旧いクルマばかりを10台あまり所有し、日常生活はもちろんのこと、遠方への仕事にも使用。趣味のヒストリックカーレースでは、戦前車からスポーツカー、ツーリングカー、葉巻型フォーミュラーカーまで乗りこなす。そうした経験から自動車専門誌や、雑誌での特集記事などの執筆も行い、半年に一度、雑誌「The Vintage Wheels」の編集長として、旧い2輪車、4輪車の魅力を発信中である。
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