アウトドア女子のシュアラスター活用術
- ジェイ奥村
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女性フライフィッシャーの愛車は個性的なイタリアンカー
2代目のフィアット・パンダを愛車に、通勤などの日常生活から、釣りなどの趣味でもパンダとの生活を楽しんでいるのは西澤奈緒子さん。
内外装のデザイン、玉子のような薄いイエローのボディカラーの可愛いさに加え、平均的な燃費は1リッターで25km以上は走行する優等生だという。
釣り以外に登山も楽しむことなど遠方へのドライブも多いことから、その走行距離は16万キロを超えており、2度目のタイミングベルトの交換も終えたばかり。
先日も経年劣化によるコイルスプリング破断による修理など、少し手入れも必要になってきたというが、このパンダ以外は考えられないというくらい大のお気に入りである。
この日も、待ち合わせ場所から、釣り場へと向かうワインディングロードを、電子制御クラッチ“セレスピード”の得意とするマニュアルモードを使い、2ペダルながらキビキビとした運転で目的地へと向かった。
そうした愛車パンダとともに、アウトドアの趣味を楽しむ西澤さんであるが、山菜取りから自然の魅力を感じ、登山やフライフィッシングを楽しむようになり約15年、その後、マウンテンバイクの魅力にも目覚めた。
ある年黒部渓谷の薬師沢から奥廊下と呼ばれる源流部への釣行から、登山と釣りの両方を楽しめたのをヒントに、2つの趣味を同時に楽しもうとマウンテンバイクでの釣行も始めたという欲張り型趣味の達人だ。
ハードな山岳釣行がメインのフィールド
もともと、人家や街道に沿って流れる本流の釣りよりも、支流に入って自然のなかでの釣りが好みということもあり、クルマを停めてから数時間歩くことも厭わない。また、廃道や廃線となった林業用の軌道などとの出会いといった、釣りとは別の楽しみも見つけるのも山岳渓流の魅力だという。
最近は林道を自転車で登り、藪のなかをかき分け入渓するという、男勝りのスタイルで、魚たちとの知恵比べを楽しんでいる。
そうした趣味と実益を兼ねて?現在は新潟県長岡市にある老舗アウトドアショップ“Parr Mark”のスタッフとして、主に女性客や子供のウェアのフィッティングを担当し、アウトドア趣味の魅力を伝えているのだ。
慣れた手付きで入渓の準備
街道沿いの駐車スペースには、すでに先行の釣り人と思われるクルマが数台ある。一番端の空いているスペースにパンダを停めると、手際よく準備を進める西澤さん。
まずは、リアに積んでいるマウンテンバイクCRAZY SHEEPというブランドの“BIG HORN”を下ろします。
クロモリフレームにリジッドフォークというツウ好みのMTB。西澤さんはギアとタイヤを自分好みにカスタム。
MTBにロッドとシューズを付けて、女性らしくスキンケアを開始。取材当日はまだまだ残暑厳しい8月の後半。日焼け止めのスプレーを盛大に噴射します。そして防虫のために、天然成分を使った防虫剤を重ねます。なんでも、過去釣行中にアブに全身を噛まれるという惨事も経験しているとのこと。
いつも西澤さんは入渓時、このようなエマージェンシーグッズを携行。中身は傷バンドに三角巾、ヘッドランプ、電池、ポイズンリムーバー、ナイフ、ロープ、携帯トイレ、鏡、携帯浄水器、虫除けスプレーなどに加え、水タンク、非常食用にパンが加わる。実際に川で釣りをしていた時に落石にあったこともあり、以降、岩場での釣りにはヘルメットを着用している。
そして準備してあるザックを背負い用意完了。この顔写真入りのカードは遊漁証明書。年間の釣行が多い場合、1年を通して使える釣り券を利用するのがお得です。I日だけの釣り券もあり、漁協が管理しているほとんどの川では、これを購入する必要がある。
入渓ポイントまで林道をひたすら登ります
戦前、林業の為に整備されたという、この林道は現在でもある程度の整備はされておりグラベル路主体ながら、一部は舗装路となっている。こまめに水分を補給し、ゆるい上り坂をひたすら登ります。
本流沿いの林道には何ヶ所かの沢があり、その本流へと注がれる水は盛夏でも冷たく気持ちよい。広葉樹林に濾過された水は喉を潤すこともでき、癖もなく美味しいと喉を潤す。
ウェーディングシューズに履き替え入渓
入渓ポイントが近くなるとバイクを停めて、ウェーディングシューズへと履き替える。渓流を歩く時には、ウェーディングシューズという靴底にフェルトを貼った専用の靴を履くのが一般的。フェルトの靴底はぬかるみや、川底の岩についたコケは滑りやすく、それを防いでくれるのだ。
林道沿いから川を覗き込んだ西澤さんが、ここから入りましょうと手招きする。熊笹を伝い川へと上手に下りていく。そして、ここでいよいよ釣りの準備をはじめる。
西澤さんが楽しむのはフライフィッシングという、西洋毛針という釣法。
そのなかでもドライフライを使った水面上を狙う釣り方が好みだという。
ロッド&リールに加えてランディングネット、フライボックスに記録用カメラ、針外し、予備のライン、そして水面下を見るための偏光グラスは忘れてはならない装備品だ。“カンパネラ”のパックロッドと、“ティムコ”の“インファンテ”という2本のロッドを用意した西澤さん、まずはカンパネラの準備を始める。リールは、”ロスリール”の“エボリューション0”だ。
まずは盛夏らしくアリを摸したフライ“アントパラシュート”を結び、シュッ、シュッと綺麗なループを描きラインが伸ばしていく西澤さん。
何度かアタリがありますが、フッキングしません。合わせるのが早すぎるのか、遅いのか、これもまた魚との勝負のポイントでもあり、こうした歯がゆさも楽しいひとときです。そして違う種類のフライに交換してキャスト。お気に入りだというカゲロウの羽化直後を摸したフライで大きな岩の流れ込みを狙うと、バシャっとヒット。合わせもバッチリのタイミングです、そしてランディングネットに導きます。
釣り上げたのはオレンジ色の朱点も鮮やかなイワナです。そして大きさも良いですね!
ネットの長さが28センチ、それより2センチは大きなサイズ、尺(30センチ)イワナです。そして“知恵比べ”を楽しんだ相手には敬意を表し、また次回も勝負しましょうと放します。ほとんどのフライフィッシャー、もちろん西澤さんも“キャッチアンドリリース”を行います。
渓での一服も心地よいひとときです
数をたくさん釣ることが西澤さんの好みのスタイルではありません。撮影用に一尾釣れたので、ここで休憩です。手頃な岩の上でお湯を沸かしコーヒータイム。
一休止が終わり、さらに上流を目指します。おやおや、木の枝に引っ掛けてしまいましたが、外しやすい場所だったのでフライを無くさずに済んだようです。
そして、先ほどの尺イワナよりは小ぶりながらも元気なイワナを釣り上げて満足したので納竿し下山します。
帰り道はほぼ下り坂ですが、そこそこのライド。惰性で気持ち良くMTBを走らせます。
道具たちの手入れは“シュアラスター”で!
普段から愛用しているというシュアラスター製品は常にパンダのラゲッジにあるという西澤さん。中でも最近のお気に入りは長靴です。
海外のアウトドアメーカーの長靴も使っていたという西澤さんですが、足首のところの柔軟性がイマイチでしゃがんでの作業が辛かったとのこと。
「このシュアラスターの長靴は、足首が柔軟に動くので、洗車で動き回るとき、すごく重宝しています」と好評だ。
まずはMTBからブラシを使い大まかな汚れを落とします。さらに裏返してホイールとタイヤも綺麗にします。そして磨きあげるのは“シュアラスター ゼロフィニッシュ”です。
私は自転車の競技にも参加するのですが、競技終了後に仲良くなったコたちと一緒に洗車していると0フィニッシュの手軽さとツヤにビックリして、ほとんどのコに今度試してみるね!と言ってもらえますね。汚れも落とせて、ワックスのような輝きが出るので、お手入れ楽チンです。
そしてロッドもリールも、ゼロフィニッシュで一緒に磨けるのも、手軽と一言で言っちゃうのは申し訳ないくらい便利です。こうしてクロスにたっぷりかけてあげて、包み込むようにクリーニングします。
普段、仕事でお客さまには、ずっと長く使えるものをお勧めしているのですが、それはアウトドアグッズでも車でも、気に入ったものを手入れしながら、長く大切に使ってもらうということは同じだと思います。そういった意味でも、“シュアラスター マスターワークス”を使っての車の手入れは私にとってもパンダにしてあげられる唯一のことです。最高峰のワックスで磨いてあげてるんだ!と思うと、自分も気持ちがアガリます(笑)。
今日もちょっと汚れてしまったので、今度のお休みにはパンダを綺麗に磨いてあげます!
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本業はフリーランスとして活動中のスチールカメラマン。愛車は1931年Austin Sevenから、1964年のFord Angliaなど、旧いクルマばかりを10台あまり所有し、日常生活はもちろんのこと、遠方への仕事にも使用。趣味のヒストリックカーレースでは、戦前車からスポーツカー、ツーリングカー、葉巻型フォーミュラーカーまで乗りこなす。そうした経験から自動車専門誌や、雑誌での特集記事などの執筆も行い、半年に一度、雑誌「The Vintage Wheels」の編集長として、旧い2輪車、4輪車の魅力を発信中である。
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