目次
半練りワックスと固形ワックス、スプレー(クイック)…それぞれの効果と特徴、違いを解説
一口に自動車用ワックスと言いますが、3つのタイプがあります。そしてそれぞれに、効果などに違いがあるのです。その違いを知って使うことで、愛車をより美しく仕上げることができます。
半練りワックスの効果と特徴
半練りという名の通り、柔らかいタイプのワックスです。自動車用ワックスと言えば、この半練りを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
半練りワックスは、自動車ワックスではもっともマルチな性質と言えます。まず、艶、耐久性、簡便性という面で、もっとも効果のバランスがいいワックスです。塗布後に艶や撥水性などの十分な効果が得られ、その上、塗り込みや拭き取りが比較的楽にできます。
また半練りワックスには、他のタイプにはない特徴があります。それは、研磨剤を含んでいること。そのため、塗装面に付いた汚れや浅い傷などを取り除くという効果が期待できます。ただし、商品によっては黒や紺などの濃色車は塗装面に傷を付けてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
固形ワックスの効果と特徴
固形ワックスは、自動車用ワックスの王道と言えるのではないでしょうか。固形ワックスは塗装面の保護とつや出しを目的に作られたワックスで、研磨剤を含んでいません。そのため、黒や紺など小傷が目立ちやすい濃色車にも、安心して使うことができます。
仕上げた後の深い艶がこのワックスの特徴で表面がしっとりと潤ったように見えます。特に、カルナバ椰子から採取する樹脂「カルナバ蝋」を使ったものは、愛車をまるで宝石のように輝かせてくれます。 艶や耐久性で高い効果を発揮する固形ワックスですが、他のタイプに比べるとクリーナー成分が入っていない為、汚れや水アカなどが付いている場合は、施工前にクリーナーで下地処理をする必要があります。
スプレーワックスの効果と特徴
その手軽さゆえに、最近ユーザーの人気が集まっているのが、スプレーワックスです。艶や撥水性、耐久性という点では、他のタイプに及びませんが、作業の簡便性という点ではピカイチです。
スプレーワックスにも種類があります。洗車後に水滴が付いている状態でボディに吹き付け、クロスで水滴と一緒に拭き取ってしまうタイプ。もしくは、水滴を拭き取った後に吹き付けて、クロスで仕上げるというタイプです。
軽微な汚れであれば洗車をしなくても、吹き付けて拭くだけで洗車&ワックスがけができるという手軽なスプレーワックスもあります(ひどい汚れの場合は水洗い洗車が必要です)。 スプレーワックスは研磨剤を含んでいないものがほとんどなので艶出しや撥水性の効果がメインであり、傷や酷い汚れを除去する場合は、固形ワックス同様に塗装面の下地処理を別に行う必要があります。
違うタイプのワックスを使い分けると有効。
タイプによって特徴が異なる自動車用ワックスですが、1種類だけの使用ではなく、違うタイプのワックスと併用したり、汚れに応じたクリーナーなどと併用する事が、愛車を美しく保つコツと言えます。
クリーナーで下地処理をした後、固形ワックスで深い艶を出し、日常の洗車の後にはスプレーワックスでメンテナンスするといったような使い方です。そして、小傷や水垢などが気になってきたら、半練りワックスや研磨剤入りのクリーナーを使えば、いつも塗装面をいいコンディションに保つことができます。 ちなみに、スプレーワックスは、車内に常備しておくと重宝します。ドライブ中にちょっとした汚れが付いた時、水がない場所でも対処できるので便利です。