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シャンプーでは落ちない水アカなどの頑固な汚れやドアノブの爪傷は、スピリットで落とします。シャンプー洗車の時に、スポンジなどで擦って落とすと傷になるので注意しましょう。また、ボディに付着した汚れを落として平滑化することにより、ワックスやコーティングなどの仕上げが見違えるほど変わります。
クリーナーの種類
クリーナーのクリーニング作用には以下の2つの物が考えられ、用途に合わせて選択します。
物理的研磨 | 化学的分解 | |
---|---|---|
洗浄成分 | 研磨剤 | 洗浄溶剤 |
コーティング施工車 | 不可 | 可 |
物理的研磨を行うクリーナーの選び方
一般的に塗装色によって研磨力の異なる物を使用します。
塗装色 | 研磨力 |
---|---|
白色などの淡色 | 強い(研磨剤の粒子が粗い又は量が多い) |
黒色などの濃色 | 弱い(研磨剤の粒子が細かい又は量が少ない) |
物理的研磨の欠点としては研磨の必要が無い部分もその使用により削り取ってしまうことにあります。研磨剤の入ったクリーナーは一見便利に感じますが、塗装が十分に清潔な場合、塗装を研磨することで必要の無い傷を与える可能性があります。
化学的分解のクリーナー
洗浄溶剤による科学的分解は物理的研磨と比較してマイルドといえますが、一般に洗浄溶剤は石油臭が強く、換気の悪いところで長時間使用すると気分を悪くする恐れがあります。又、塗装面と洗浄溶剤が長時間直接接触すると、しみなどの原因となる危険性があります。
クリーナーの効果
コンパウンドの入ったクリーナーで磨くことで、水あかだけでなく小キズも消えて下地をしっかり整えることができます。
手順
1.スポンジに取る
スピリットを適量スポンジに取る。500円玉の大きさ程度。
2.ボディにつける
部分ごとに施工すると磨き忘れなどの部分がない。
磨く
ボディの30cm四方を目安に縦横交互に磨いていきます。この時、極端に力を入れすぎてしまうとキズが入ってしまうので適度な力で作業します。
拭き取り
磨いた部分の液剤が完全に乾ききる前に拭き残しのないようにクロスで拭き取ります。パネルごとにムラがないか確認を行ないながら施工をしていくとより良い仕上がりになります。
水アカ除去と小キズ消しの方法を動画で学ぶ
ワンポイントアドバイス
スピリットは研磨粒子がとても細かいクリーナーではありますが、コンパウンドタイプのクリーナーには研磨成分が入っているので、同じ場所を力を込めて何度も作業するとコーティング被膜を除去したり、塗装を削ったりする可能性もございます。一般的に汚れ落とし効果のある商品は少なからずコーティング被膜を研磨してしまいます。ただし、手作業で行う研磨では被膜をならす程度のごくわずかな影響となります。
必要なアイテム
洗い|磨き(鉄粉除去)|磨き(水あか除去)|仕上げ(ワックス)|仕上げ(コーティング)|タイヤ|ガラスをケアして視界をクリアに|車内の掃除方法