LOOPパワーショットを入れたエンジンの中、覗いてみました!
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シュアラスターのガソリン添加剤「LOOPパワーショット」は、給油時にガソリンと混ぜて使用することで、燃焼室や吸気バルブやインジェクターなどに付着した汚れを除去し、エンジンコンディションを改善。
配合された特殊潤滑剤によるコーティングが、ピストンなどの動きをスムーズに保つ効果も発揮する製品です。
「効果を体感しやすい」というのが大きな特徴となっていて、添加による満足感をライディングやドライビングで得やすい製品なのですが、同時にライダーやドライバーから通常は見えないエンジン内部では、洗浄成分がしっかり仕事をしているんです。
そこで今回は、「LOOPパワーショット」の添加前後でピストンヘッドにどのような変化があるのか、
日本一周を果たしたバイクのエンジンで検証してみました。
日本一周達成の下川原リサさんに協力依頼!
今回の検証は、ガソリン添加剤「LOOPパワーショット」がエンジン内部の汚れに与える効果を、簡単な方法で確かめてみるというのがテーマ。
本来、燃焼室の状態を目視するためにはエンジンを分解しないといけませんが、点火プラグのホールからファイバースコープを挿入することで、ピストンヘッドの状態を添加前後でチェックしてみました。
ファイバースコープとは、狭く暗い場所を覗くことができる特殊なカメラ。高価なイメージがあるかもしれませんが、近年はスマートフォンと接続して使える安価な製品が多数販売されています。
そして検証用のバイクには、2019年に約4ヵ月間で日本一周を達成したバイクタレントの下川原リサさんにご協力いただき、壮大な旅の相棒になったホンダのクロスカブ110をお借りしました。
新車状態から日本を端から端まで走り、そこからさらに少し走行距離を伸ばし、検証時のオドメーターは約2万1300km。
超多走行というわけではありませんが、それなりの距離を走った状態です。
ちなみに、旅の相棒としてゼロフィニッシュも愛用していた下川原さんの日本一周については、こちらの記事でも知ることができます。
まさかの想定外。さすが世界のカブ!?
検証方法は、最初に点火プラグを取り外してファイバースコープでピストンヘッドを撮影してから、ガソリン添加剤「LOOPパワーショット」を規定量添加(ガソリンに対して0.4~0.6%)。
その後、実走により70kmほどを走り、途中と最後に再びファイバースコープによるピストンヘッド部の撮影を実施しました。
原付二種のクロスカブ110は高速道路を走ることができないため、一般道のみで地道に走行距離を伸ばす作戦です。
ところが、最初のファイバースコープ撮影をする際に、ふたつの想定外が発生しました。
まずひとつは、クロスカブ110のプラグホールはシリンダーに対して斜めの位置にあり、なおかつ径がかなり小さいため、用意したファイバースコープではピストンヘッドの広範囲を確認するのがかなり難しかったこと。
そしてそれ以上に驚いたのは、リサさんのクロスカブ110は、2万km以上走る間に特別なメンテナンスを一切やっていなかったにも関わらず、エンジン内部がかなりきれいな状態だったことです。
さすが、世界で活躍するスーパーカブのエンジン。理想的な燃焼を、低燃費と優れた耐久性につなげているようです。
しかし今回の検証では、そんなことに感心している場合ではありません。
「とにかくやってみよう……」と、ガソリン添加剤「LOOPパワーショット」を入れて、検証という名の小さな旅に出発したのです。
体感では添加前よりもスムーズに!
テストライダーは、バイクオーナーであるリサさん自身が担当。
メインの目的は、走行距離を伸ばしてガソリン添加剤「LOOPパワーショット」の洗浄効果をエンジン内部に発揮させることですが、同時に体感としてのインプレッションも実施しました。
これまで日本各地を一緒に旅して、愛車のフィーリングがカラダに染みついているリサさん。添加してから20kmほど走った最初の休憩までに、愛車の変化をかなり感じ取っていました。
「クロスカブ110は現行型のバイクとはいえ、エンジンはビジネスモデルのスーパーカブ系。パワーや走りの気持ちよさより、実用性や耐久性を重視していると感じる部分もあるのですが、添加後は振動やノイズが減って、よりスムーズなエンジンフィーリングになりました」
とリサさん。
最高出力は8馬力とローパワーで、なおかつスロットルをガンガン開けて走るようなバイクではないことも影響してか、
「以前に愛車の1台にしているホンダ・CBR600RRに添加したときのほうが、レスポンスやパワー感の向上はわかりやすかったかも……」
とのことですが、巡航時のガサガサとしたフィーリングがやや気になっていた回転領域が、ガソリン添加剤「LOOPパワーショット」によって改善され、ご満悦の様子でした。
ファイバースコープ画像でも効果を確認
さて、ではいよいよファイバースコープでの撮影画像を公開しましょう。
前述のとおり、今回はエンジン設計の影響から非常に撮影が困難で、やや見づらい写真になってしまいましたが、それでもピストンヘッドのほぼ同じ位置を比較することができます。
下の写真は、左から添加前、添加後20kmほど走行、その後に50kmほど走行したもの。
添加前は不完全燃焼ガスが多く確認できますが、これは渋滞のためエンジン停止直前にアイドリング状態での停止時間がかなり長かったためと推察されます。
そこで、よりわかりやすい20km走行後と最後で比べてみると、最終画像は付着しているカーボンの範囲が添加前あるいは直後よりもやや減り、あるいは依然として残された状態であっても、薄めになっているように見えます。
スモールモデルならではの課題も!?
じつは同様の検証は、これまで大型二輪車でも実施してきました。
今回はそのときと比べて、撮影できるピストンヘッドの範囲が狭かったこともあり、正直なところ効果がややわかりづらい写真となってしまいました。
また、大型二輪車と比べて洗浄の効果が短時間で劇的に発揮されなかった点については、原付二種クラスならではの低燃費性も影響しているかもしれません。
今回の検証では約70kmを走りましたが、クロスカブ110のエンジンは燃費性に優れるため、ガソリンは2Lも使っていません。
ということは、エンジン内部に送り込まれて洗浄効果をもたらしたガソリン添加剤「LOOPパワーショット」の量も、必然的にかなり少なめということ。
大型二輪車と同様の洗浄効果を生むためには、より長距離を走る必要があると予想できます。
体感効果を添加直後から楽しめるという点は同じですが、原付二種クラスなどの小排気量車にガソリン添加剤「LOOPパワーショット」を使用する場合、
より確実に内部洗浄効果を得るため、満タン複数回分を継続的に使用していただくことを推奨します。
Tohru Tamiya 2020.2.
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バイクやクルマなどの業界で執筆活動を続けるフリーランスライター。
仕事を含めると、バイクは年間3万km、クルマは年間4万km以上乗ることもある運転好き。
“1974年製”で、正しくオジさんとなった現在は全国の温泉を巡る旅も嗜む。
バイクは、オンロードツーリングからモトクロスのファンライドまで、ジャンルを問わない雑食系。
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